東京オリンピックの代表選考会を兼ねた
東京マラソン。
日本記録保持者の大迫傑選手が
自身の持つ記録を21秒縮めて
日本新記録を更新しました。
(そして2度目の1億円を手中に!)
最後まで冷静かつ粘りの走りは
見事でしたが、
その大迫選手の日本新記録を
引き出したのは、
まぎれもなく井上大仁選手だったと
言っても過言ではないでしょう。
ハイスピードの海外選手に
レース序盤からずっと喰らい付き、
30km過ぎで大迫選手に抜かれるまで、
日本人トップの位置でレースを進めました。
その背中を追ったからこそ生まれた
大迫選手の新記録だったように
私の目にも映りました。
井上選手はその後失速し、
最終的には26位にまで順位を落として
ゴールしました。
マラソンで失速した後というのは、
私も何度も経験していますが
身体がまったく前に進まず、
本当に辛いものです。
しかし、ゴール後の井上選手の表情には
テレビ画面を通じてもはっきり分かるほど
充実感が満ち溢れていました。
今回のレースで井上選手は
世界トップレベルのスピードとスタミナを
体感したのです。
自身のレベルがそこまで届いていないことを
知りながらも、
「行けるところまで行こう」と
果敢に挑戦しました。
結果的には散々でしたが
得られたものは大きかったようです。
次への課題もはっきり見えたことでしょう。
「やり切った感」満載のその表情は
誰よりも一番輝いて見えました。
人が輝くためには
「挑戦(チャレンジ)」が不可欠です。
自分の限界に挑むことで、
自身の殻を打ち破ることができます。
失敗したとしても、
自分の限界を見たならば、
その先の自分を
明確にイメージできるようになり、
次の挑戦で成功する確率が高まります。
そして、その挑戦は、
周りの人の心にも火を付け、
あるいは勇気を与え、
全体のレベルの引き上げに寄与します。
困難に立ち向かう風土づくりは、
一人の挑戦から始まるのです。
あなたは今、何に挑戦していますか?
あなたの会社の人たちや周りの人たちは、
どんなことに挑戦していますか?
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