人間は、論理(ロジック)で
動くのではありません。
感情で動く生き物です。
本来取るべき正しい行動が
分かっていても、
欲望に負けてしまったり、
惰性に流されてしまったりして、
間違った行動を取ってしまいます。
「自分を変えたい」と思っても
なかなか変わることができません。
「変わらなくてもいい」という
心の奥底にある本能的な感情が、
自己変革にブレーキを掛けてしまうのです。
では、どうすれば変われるのでしょうか。
ポイントは
「自分自身に言い訳をさせない」
ことです。
その鍵を握るのが
「自己開示」です。
誰しも、何らかの悪い癖や苦手意識、
コンプレックスを抱えています。
この、悪い癖や苦手意識、コンプレックスこそが
心のブレーキの正体なのです。
普段は極力表に出さずに隠している
この心のブレーキが、
自己変革をしようとしたときには、
影のように出てきて
「やらない言い訳」として邪魔をします。
普段は隠して
きちんと向き合っていないため、
対処法も身に付いておらず
「やらない言い訳」に負けてしまうのです。
そこで、
「自己開示」によって
最初からこの心のブレーキの正体を
明らかにしてしまおうということです。
自己開示では、
プラス面ばかりを開示するのではなく、
悪い癖や苦手意識、コンプレックスといった
マイナス面をしっかりと引き出して
開示しておくことが大事です。
マイナス面を自分で認め、
それに打ち勝つことを
この段階で誓いを立てるのです。
周りの人にも聞いてもらい、
協力してもらいます。
周りの人は、
マイナス面を含めて
その人を受け容れてあげます。
もちろん、
相互に自己開示することが大事です。
そうすることで、
強い信頼関係が生まれます。
マイナス面に打ち勝つ戦いに
「共に挑む同志」となります。
自分一人の戦いではなく、
互いに助け合いながら戦うことで、
逃げ道もふさぐことができます。
このような形で
心のブレーキの正体自体を
倒すべき対象としておけば、
冒頭のように
「肝心な時に心のブレーキに邪魔される」
ということはなくなります。
自己変革の第一歩として
「自己開示」
が重要であること、
ご認識いただけましたでしょうか。
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