西精工株式会社の西泰宏社長に
ご講演をいただきました。
西社長のお話を拝聴するのは
今回で3回目でしたが
過去2回とはまた違ったお話を
聴かせていただき、
大変勉強になりました。
西精工さんと言えば
毎朝1時間の対話型朝礼が
“名物”とも言われるほど。
社員の皆さんの「対話力」が
群を抜いて素晴らしい会社です。
対話をするためには、
(1) 自分の意見を持ち、相手に伝えられること
(2) 相手の話を理解し、受け容れること
この2つの要素が必要です。
特に(1)については
このメルマガをお読みの皆さまの中でも
「うちの従業員は何も考えてない」
「何も意見を言ってこない」
といったお悩みをお持ちの方も
多いのではないでしょうか。
西社長が西精工に入社したのは23年前。
当時、売り上げの3割を占めていたのは
ベアリング事業でした。
しかし、ベアリング事業には
将来がないと見た西社長(当時は取締役)は
ベアリング事業からの撤退を考えました。
決断に当たって
西社長は社員たちに問いました。
「会社はこう考えたが、どう思う?」と。
継続するためには
東南アジアなどへの移転が
必須であることなど、
詳しい事情を説明したうえで、
回答は文書で求めました。
当時の社員たちは
文章を書くことなど大嫌いで
製造現場に入ってきたような
人たちばかり。
それでも皆、
頑張って回答を書いてきたそうです。
対話のできる社員が
育ち始めた原点はこの時であったと
考えられます。
何のことはありません。
ただ、臆せず素直に聞いただけ。
強いてポイントを挙げれば
次の2点でしょうか。
・詳しい事情をしっかり伝えたうえで
当事者としての意見を求める。
・文章としてきちんと書かせる。
真摯に意見を求め、
きちんと回答してもらう。
それを繰り返していくことで
自分の意見を述べることが
“普通”になっていきます。
最初の一歩としては、
きちんと回答してもらえる
環境づくりをすること。
そこに尽きるのではないでしょうか。
自分の考えを述べる従業員を育てるのは
経営者・上司の責任です。
必ずできると信じて
取り組んでいきましょう。
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2日目:(徳島)西精工(株) 朝礼見学
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・参加費:一般:42,000円(税込)
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