先週末は「感動物語コンテスト2019 グランプリ大会」が
開催されました。
全国各地の予選を勝ち抜いてきた出品作品は
いずれも甲乙つけがたい素晴らしい感動物語作品でした。
その感動もお伝えしたいところですが
ここはあえて主催者による速報で代えさせていただきます。
感動物語コンテストの前日イベントとして
開催されたセミナーについてお話しいたします。
登壇されたのは
第4回(2014年度)『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞で
『中小企業庁長官賞』を受賞された
沢根スプリング株式会社(浜松市)の
代表取締役 沢根孝佳様。
沢根スプリングでは
「楽しみ方改革」として
みんながいきいきと働く会社を目指し、
「考える社員の育成」を進め、実現してきました。
この「考える社員の育成」のために
沢根社長が取り組んだのは、
社風改革や社員教育だけではありません。
力を入れたのは
「事業構造の改革」です。
平成2年当時、
沢根スプリングの売り上げは
80%が量産品。
一社依存度は45%でした。
そこから「事業構造の改革」を進め、
「世界最速工場」という
独自の付加価値を提供するまでに至り、
平成30年には
量産品の売り上げ構成が40%、
一社依存度は15%にまで引き下げられました。
なぜこのような「事業構造の改革」に
取り組んだのでしょうか。
「考える社員の育成」のためには
量産リピート品の生産を繰り返すのではなく、
少量・スポット品の受注を増やし、
試作段階から仕事をすることが必要だと
考えたからです。
ちなみに、「事業構造の改革」を
30年近くも掛けて
徐々に徐々に進めてきたのは、
事業構造の急激な変化は
必ず歪みとなって悪影響をもたらす
との考えからでした。
社風改革や社員教育に関しては
・社員文集の発行(毎年)…34年間(継続中)
・社長だよりの発行(毎月)…17年間(継続中)
・沢根塾の開催(毎週)…13年間(継続中)
・社員の誕生日のお祝い(随時)…11年間(継続中)
など、
まさに「継続は力なり」を地で行く徹底ぶり。
あるべき姿に向かって、
決して焦らず、決して諦めない。
一日一歩でも前進し続ける。
ブレない経営とはまさにこのことですね。
経営計画書は28年間継続して
作成されています。
未来像をしっかり描き、
「人づくり・組織づくり」と同時進行で
「事業構造の改革(ビジネスモデルづくり)」に
取り組むこと。
これが沢根式「楽しみ方改革」の成功法則と
言えるでしょう。
あなたの会社では
「人づくり・組織づくり」と
「事業構造の改革(ビジネスモデルづくり)」
しっかり取り組めていますか。
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