社風づくりのためには
経営理念や経営方針など
“考え方”の浸透が不可欠です。
しかし、
人の“考え方”というものは
なかなか簡単には
変わらないものです。
「なぜそうしなければならないのか」
といったことを上手く説明してもらうと、
その場では分かったつもりになります。
しかし本心から理解していない限り
またすぐに元に戻ってしまうのです。
したがって、
“考え方”を浸透させるためには
高頻度で繰り返し伝え続ける必要が
あるのです。
これを、
もっと早く浸透させるためには
どうすればいいのでしょうか。
その答えは、
「行動を揃えさせる」
ことです。
このポイントは2点です。
「頭ではなく、身体(からだ)で覚えさせる」
ということと、
「組織の皆に同じように行動させる」
ということです。
子供の自転車の練習と同じで、
いくら頭で考えても上手にはなりません。
上手に乗れる感覚を身体で覚えさせるのです。
身体で覚えたものは、一生忘れません。
例えば挨拶。
・毎朝元気な声で挨拶をする
という、誰でもできるはずのことを
皆で徹底して実践していきます。
そうすると、
元気な挨拶がなければ“異常”を感じます。
例えば清掃。
・終業時や始業時に毎日清掃する
・ゴミが落ちていたらすぐに拾う
といったことを皆で徹底し
常にきれいな状態を保つようにします。
そうすると、
汚れがあったりゴミが落ちていたりすることが
“異常”と感じるようになります。
求める行動を、まず習慣化させること。
社内における“当たり前”をつくっていくこと。
それを皆でやります。
皆が同じように行動することにより、
「この組織ではこのように行動するものだ」
という肌感覚を身に付けさせることができます。
このように、
“考え方”を浸透させる前に
まずは行動を揃えさせることで
社内の風景が変化していきます。
そうすることで、
“考え方”が浸透しやすい土壌が
できていくのです。
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