「人を大切にする経営学会」第6回全国大会に
行ってきました。
記念講演は関西を代表する「お好み焼き」の
専門店「千房」などを展開する
株式会社 千房 の中井政嗣会長。
涙を誘う感動のご講演でした。
その中で、従業員教育についての
お話もありました。
取り出されたのは
尋常小学校の「修身」の教科書。
1年生と2年生の教科書に書かれていること、
それだけを従業員に徹底的にたたき込めば
従業員はすぐに成長する。
3年生の教科書まで含めれば
立派なリーダー、経営者になれる。
とのことでした。
その「修身」(今で言うと「道徳」)の教科書。
目次を一部紹介します。
1年生
「よく学び、よく遊べ」
「時刻を守れ」
「怠けるな」
「友達は助け合え」
「元気よくあれ」
「行儀をよくせよ」
「始末をよくせよ」
「親を大切にせよ」
「過ちを隠すな」
「嘘を言うな」
2年生
「自分のことは自分でせよ」
「自慢するな」
「臆病であるな」
「人の過ちを許せ」
「約束を守れ」
「恩を忘れるな」
「辛抱強くあれ」
「工夫せよ」
「規則に従え」
「人の難儀を救え」
といった具合です。
1年生、2年生の教科書ですが、
人が社会人として生きていくうえで
大事なことばかり。
しかし、出来ていない人が何と多いことか。
そして自分自身も、胸に手を当ててみると
反省すべき点が思い浮かびます。
物質的に豊かになり、情報過多の時代。
人としての道を説く教育が
薄まっているようにも感じます。
それは、学校だけでなく、
会社も含めた社会全体の責任です。
あなたの会社でも
人道教育に是非力を入れていただければ
と思います。
なぜならそれは、
従業員が輝く、強い会社をつくるためにも
不可欠な要素でもあるからです。
私自身も、
二宮尊徳先生の仰った「心田開発」をキーワードに、
人々がいきいきと働く会社・社会づくりの
一翼を担っていきたいと
改めて思いを強くいたしました。
※なお、修身の教科書については
『国民の修身』というタイトル(監修:渡部昇一)の書籍が
販売されていますので、是非お求めになってください。
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