日本企業の労働生産性が低い原因の1つに
会議の生産性の低さが挙げられます。
多くの企業で
会議がただの情報伝達式になってしまっており
付加価値の向上につながっていません。
会議では
参加者の考え・アイデアを掛け合わさり
一人では考えつかない解決策が導き出されることで
付加価値の向上につながります。
決定事項の伝達や情報共有の時間は
最小限にし、
議論を交わす時間を
しっかり取ることが大事です。
「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などを展開する
徹底的に議論するのが企業文化となっており、
先日の「カンブリア宮殿」でも
その様子が放映されていました。
(もっともテレビでは普段の激しい議論の様子は
放映できたものではないということで
カットされてしまったようですが。)
物語コーポレーションでは
会議に制限時間を設けていません。
議論を尽くすことで「局面最善手」を
導き出すことがねらいだからです。
議論を妨げるものは、
感情、遠慮、メンツ、
根回し、
後からの蒸し返し、
発言しないことを許す風土
など。
特に根回しなどはもっての外。
議論をしているフリだけして、
既定路線に引き込んでいくようでは
何の付加価値も生まれません。
何より、
そのような卑怯な手を使う
上司(あるいはメンバー)とは
一緒に働きたくありません。
根回しが発覚した時点で
モチベーションは一気に低下し
離職の引き金になります。
後からの蒸し返しも厳禁です。
議論を尽くして結論を出したはずなのに
それを勝手に覆されたら
たまったものではありません。
「議論を尽くす」とは
すべての意見を出し切ること。
もちろん、忖度なしの本音の意見です。
異論や反論があるのであれば
会議の場で出さねばなりません。
もしあなたの会社の中に
「根回し」や「後からの蒸し返し」が
常態化しているとすれば、
従業員は会社に対してかなりの不信感を
抱いていると考えたほうがいいでしょう。
また、
「発言しないことを許す風土」が
あるとするなら、
従業員の能力を十分に引き出せていないと
考えるべきです。
能力を引き出せていない
ということは
成長もさせられていない
ということでもあります。
経営者や幹部の力だけで頑張る会社と
従業員の力を最大限に活用する会社とでは
成長力の差は歴然です。
スピード格差が成長格差を生む時代。
従業員を信じて、
従業員の成長を信じて、
意見を存分に引き出していきましょう。
「議論による局面最善手」が
明日の会社をつくっていきます。
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