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t-kandou

可能性を信じる

先日、とある集合型研修会の

講師を勤めました。


緊急事態宣言中ではありますが、

参加者を集めて開催を決断してくれた

主催者には頭が下がる思いです。


集まってくれた参加者の皆さんの

前向きな姿勢にも

改めて拍手を送りたい気持ちです。



さて、その参加者の中に1名、

「あまり話すのが得意じゃない人がいるので

 配慮してやってほしい」と

主催者から事前情報のあった人がいました。


私の研修会やセミナーでは

一方的に知識を伝える座学は少なめにし、

参加者同士の対話や演習を中心に組み立てる

パターンを多用しています。


本人の気づきや意識向上を引き出し

行動変革につなげさせるためです。


そのため、

コミュニケーションが極端に苦手な人が

参加者に含まれる場合は

かなり気を遣うことになります。


今回のその参加者にも

特に注意して様子を見ながら進めました。


話してもらうタイミングを見極めつつ、

最初に自己紹介をしてもらった様子を見て

私は確信しました。

本人には決して逃げる気持ちはないと。


確かに若干たどたどしい感じはありましたが

それは“慣れ”の問題であって

むしろ話す経験を多く積ませることが

彼にとって大事なことだと確信しました。


その確信にしたがって、

その後も他の参加者と分け隔てせず、

ただ、話してもらうタイミングを見計らうことと

話してもらった後の反応をしっかり返すことに

さりげなく気を配りつつ、研修を進めました。


結果、たくさんの話してもらう機会を

与えることができました。

少ししんどかったかな?とも思いましたが、

終了後のアンケートの回答を見ると

研修会の満足度として

「非常に満足」のところに

元気そうな○が付けられていました。


大いに自信もついたのではと思われます。



「この人には無理」

「できっこない」

と勝手な先入観を持って

端から“やらせない”という

選択肢を取ることは簡単です。


しかし、それでは

本人の成長を妨げるだけです。


「必ずできる」

「出来るようになる」

とまずは可能性を信じることが大事です。


思い切ってやらせることで

経験を積ませることができ、

本人の成長につながります。


誰だって最初から

何でもできるわけではありません。


成長の可能性を信じましょう。


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