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t-kandou

オトナのテストの受けさせ方

今週は、とある合同研修合宿に

コーチとして参加しています。


1つの会社内で実施する研修とは異なり

複数の会社からリーダー人材が集まって

共に学ぶ合同研修会は、

無意識に染み付いた「社内常識」が打ち破られ、

参加者たちの視野が広がります。


数日間の合宿形式で

参加者同士の絆も深まるため、

この先、悩んだ時に相談できたり

切磋琢磨しあえる仲間や同志もできるという

大きなメリットもあります。


とはいえ、何かとリスクも考えられる時世。

合同研修合宿に人材を送り込む経営者にも

相応の覚悟が必要です。


しかし、それ以上に

今、リーダー人財育成に取り組むことが

重要であるという判断なのです。


常に先を見ている経営者であれば

当然とも言える判断ですが、

世間一般の経営者を基準にすると

やはり飛び抜けた素晴らしい判断と

言えるでしょう。



さて、研修会の中では

何度か“テスト”をする場面があります。


理念や行動指針など、

絶対に押さえておかねばならない事項に関する

暗唱テストや筆記テストです。


ただテストするだけでは

面白くないので

班に分けての対抗戦形式とします。


合格基準は100%。

一言一句、一つも間違えないことです。


「そんなのムリ」

と思ってはなりません。


一発合格は難しくとも

何度もチャレンジを続ければ

必ず出来るようになります。


一人が出来れば、

また一人、また一人と

出来る人が続いて現れます。


最後はチーム力。


苦戦しているメンバーを

あの手この手でサポートし、

合格に導きます。


もちろん、サポートと言っても

手を差し伸べるのではなく、

環境を整えたり、

アドバイスをしたり、

声援を送ったりといった

周辺部分のサポートです。


この日は既にクリアした班の

メンバーも手伝って、

全員が合格したときには

会場全体が

素晴らしい一体感に包まれていました。



私たちが子供の時分から

さんざん受けさせられてきたテストは

そのほとんどが

学力の評価や

受験時のふるい落とし

のために利用されるものでした。


しかし、仕事の関係で受ける

このようなテストは

理解を定着させるためのものです。


ですので、

はじめは不合格であったとしても、

理解が定着するまで

何度でも繰り返し受ければいいのです。



ここでの合格体験は、


「どうせできない」

「やっても無駄」

といったネガティブな思考パターンを、


「やればできる」

「やり続ければ成し遂げられる」

といったポジティブな思考パターンに

変革させていくことにもつながります。


最重要ポイントは

「一人も落ちこぼれをつくらないこと」


「自分でも出来た!」

という実体験を得てもらうことこそが

“テスト”の最大の目的なのです。


まかり間違っても、

「できなかった」という

落ちこぼれのレッテルを

貼るようなことは、

あってはならないのです。



小さな成功体験を積み重ねることで

自己肯定感が高まり、

高いパフォーマンスを上げられる

人間に成長していくのです。


そして、そのような人間が集まることで

さらに相乗効果が生まれ、

他を圧倒する強い組織へと

進化していくことになります。


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